指先から伝わる体温。パステルで描く「心の深呼吸」
ホスピタルアーティスト絵本作家やのともこです。
今日は、私が制作で大切にしている「パステル画」の魅力について少しお話しさせてください。
皆さんは、パステルという画材に触れたことはありますか?
スティック状の顔料を削って、粉にして、指先でくるくると広げていく。その作業は、まるで心の中のトゲトゲを丸くしていくような、穏やかな時間です。
■ パステルにしか出せない「癒やし」の秘密
パステルの最大の特徴は、なんといってもその「境界線の曖昧さ」にあります。
• 柔らかなグラデーション: 指でぼかすことで、空の色が溶け合うような優しい表現ができます。
• 光のベール: 光が透けて見えるような、透明感のある独特の質感が生まれます。
• 触れるアート: 筆を使わず「手」で直接描くことで、描き手の体温や呼吸がそのまま絵に宿る気がするのです。
■ 「可愛い」は、最高の特効薬
私が描くパステル画には可愛い動物や、元気いっぱいのひまわり、太陽、優しい顔をした龍が登場します。
「見ているだけで、なんだかホッとする」
ホスピタルアーティストとして活動する中ですごく嬉しい言葉です。
緻密で完璧な絵も素晴らしいけれど、パステルで描く「ちょっと隙のある、ふわふわした世界」は、頑張りすぎている誰かの心に「そのままでいいんだよ」と寄り添ってくれる気がします。