あったかい豚汁を持って《凍える真夜中のお散歩》おにぎり ホームレス 

あったかい豚汁を持って《凍える真夜中のお散歩》おにぎり ホームレス 

ホスピタルアーティスト絵本作家やのともこです。

昨夜もアルゼンチンタンゴのレッスンでした。

昨夜はとても寒く

ふと先日のホームレスの方が頭をよぎりました。今日の方が寒いやん。今日渡したらよかったなぁ。まだあったかなー?と

出かける前に部屋の中を探すも見つからない。

でもほんまに寒いもんなー。とカバンを一つずつ確認。すると二つ出てきました😆

良かった。今日はほんまに寒いからこれをお渡ししよう!

とレッスンへ向かいました。

レッスン終わりの夜23時過ぎ。寒さも強まっています。ホームレスのおじさんは寝づらそうに布団の中で動いています。

そりゃこんな寒いんだもの。眠れないよね。とそーっと枕元へ置いて歩き去りました。

そして家に帰ると私にはあたたかいお風呂もお布団もストーブもあります。

ありがたいなぁ。と思いながら

外の寒さの中寝るのはさぞ辛いだろうなぁ。。。と思いました。

夜中の1時そろそろ寝ようかと思ったんだけどやっぱりこの寒さの中で震えていたおじさんが気になります。あたたかいものでも食べたらあったまるやろうけどなぁ。

そういえば夜作った豚汁がある。

しかも美味しく出来た。

おじさんに持って行ってあげようか?!

とコンロに火をつけて、そう言えば私の大好きなピーナッツごはんのおにぎりが最後の一つ冷凍庫にあったはず。

豚汁にはおにぎりだよな。とあたためる。

保温の水筒に豚汁を入れて、豚もたっぷりと入れ、おにぎりはタオルでぐるぐる巻きにした。(こうすると保温効果が高い)

袋に入れておじさんの元へ

凍える夜のお散歩の始まり。

めちゃくちゃ冷える🥶

寒さが増している。

足早におじさんの元へ着くと

なんとおじさんはとても気持ちよさそうな顔をして寝ている。それに置いて行ったカイロにも気が付いてない様子だ。

こんなに寒いのに顔も出して気持ち良さそうに寝てる。あまりに気持ちよさそうで起こすのが申し訳ない。

しばらく立ち尽くす。。。

はてどうしたものか。。。

せっかく持ってきたけれどこんなに気持ち良さそうに寝てるのに起こすのは忍びない。

いきなり豚汁とおにぎりをせっかく眠れたのに起こされて食べる???

うーん。置いて帰ろうか?

でも手紙も入れてないから、不審に思って食べてもらえないかもしれないなぁ。

それにこんなに寒かったらいくら保冷水筒でもすぐ冷めてしまうだろう。

仕方ない帰るか。

帰りながら色々考えた。

私の54年の人生でこんな風に家がない生活をしてるかも?と想像にいたる人が何人かいる。

もしもその方々がこんな風に寒空の中にいたとしたら?その人に誰かが私のように豚汁やおにぎりを渡してくれてたら?ありがたいなと思う。どうしてるやろな?元気にあたたかく過ごしてたらええな。そんなことを色々考えてたら家に着いた。

真冬の凍える散歩で私の身体は冷え切った。

家に着いておにぎりと豚汁は私が食べることにした。😆✨

こんな寒空でも眠れるって凄いなぁ。

人間てすごいなぁ。

一つ勉強になったわ。